情動処理理論 (Foa,Kozak 1985 1986)

 

恐怖は危険を回避するプログラムで、恐怖という認知構造には、恐怖刺激、恐怖反応、刺激に関連した意味、それらへの反応が含まれる。こうした恐怖構造が現実の脅威を表現している場合は、正確な恐怖構造であり、脅威に対して効果的に行動するために役立つが、恐怖構造が症状と見なされる場合は、

 

(1)刺激(要素)との関連付けが現実の世界を正確に表現されていない。

(2)安全な刺激にも関わらず生理的反応や回避反応が起きている。

(3)容易に誘発される過剰な反応が適応的な行動を阻害している。

(4)安全な刺激や反応に危険な意味があると考えている。(Foa,Kozak 1985)

 

これらの構造を修正することにより、症状を軽減することが出来る。

そして、症状的な構造を修正して不安症状を改善するには、以下2つの条件を必要とする。

 

1) 恐怖構造の活性化。活性化されないと修正が起こらない。

2) 恐怖構造に組み込まれている情報と矛盾する新たな情報の組み込み。

 

上記2つの条件を満たす安全で、それでいて恐怖を引き起こすような刺激、状況や対象に手順を踏み、慎重に近づく。

 

 

© 1996-2020 CS カウンセリング 東京 (港区 南麻布)